海外版との違いと検閲
この時代の多くのゲームのように、日本版と欧米版はいくつかの違いがあります。 日本版に存在したバグが欧米での発売前に修正されたり、難易度が下がったり、 一部のスプライトが調整されたり、あるいは検閲された箇所やテキストがあったりします。
タイトル画面
上記でご覧いただけるように、ゲームのタイトル画面は日本版と欧米版では根本的に異なります。 何よりも目を引くのは、1991年版では背景が完全にない点で、簡素な黒一色です。 個人的には、非日本版のために完全に背景を描き起こす手間をかけたことに、感心します。 当時としては比較的珍しい努力でしたね!この背景はGBA日本版でも採用されています。
このタイトル画面には、他にも日付などの詳細が記されています。日本版は1991年に発売されましたが、 アメリカ版とヨーロッパ版は1992年です。しかし、この些細な変更以外にも、 日本語タイトル上部の小さな「スーパーファミコン」に気づいたかもしれません。 1991年末にはまだ新しいゲーム機であり、アピールする絶好の機会でした。 さらに、この配置は「これはゼルダの伝説のスーパーファミコン版です」と解釈でき、 瞬時に夢を売ります!
マスターソードも欧米版のタイトル画面で強調されていますが、 これはゲームのシナリオで大きな役割を果たすため(結局のところ、光の世界のクエストの目的です)、 驚くことではありません。しかし、日本版では登場しません。 悪を封印する剣よりもゲームが動作するコンソールの方が重要だと考えられたのでしょう 😛。 いずれにせよ、以下にフランス語版と日本版のゲームの完全な導入部(タイトル画面+デモ)を示す2つのビデオがあります。
ファイル選択画面
ファイル選択画面も大きく変更されています。上記でわかるように、 日本版はタイトル画面と同様に非常にシンプルで、欧米版はグラフィック要素を追加して、 全体を少し地味ではないようにしています。前の2作から直接受け継がれた「KILLモード」にも注目してください! 実際、初代ゼルダの取扱説明書では、「セーブファイル」はプレイヤーが作成できる「リンク」として、 あるいは「KILL」できるものとして提示されていました…
上記のスクリーンショットではあまり見えないもう一つの詳細は、 利用可能な文字の種類です。もちろん、日本版ではアルファベット(大文字のみ)に加えて ひらがなもカタカナも利用できますが、海外版では小文字が追加され、 日本語の文字は削除されています。また、日本でのファイル名は4文字に制限されていましたが、 欧米版では6文字でした。
検閲
ゲームのタイトル
1990年代、テレビゲームに宗教、性、その他の要素への言及が見られる場合、 ニンテンドー・オブ・アメリカの基準を満たすように変更されました。 したがって、「神々」への言及は、宗教的な言及であり、許容されないことだったので、 元のタイトルである神々のトライフォースは「A Link to the Past」に変更されました。
リンクの髪の毛と同様に、今日に至るまで、 なぜ欧米版のタイトルが「A Link to the Past」になったのか、明確な説明はありません。 もちろん、推測や噂はいくつかあり、ざっと挙げると以下のようにしてみます:
- おそらく、ゲーム開発の初期段階で闇の世界が「過去の世界」として構想されており、 二つの世界間の移動はタイムトラベルのメカニクスだったのでしょうか? これは後に『時のオカリナ』や「木の実 時空の章」が辿った道と一致します。
- このゲームが初代ゼルダのリブート、つまり原点回帰と見なされたことで、 「過去との繋がり」が生まれたかもしれません。
いずれにしても、ゲームの欧米版タイトルの本当の理由を自信満々に教えてくれる人は、 実際に一切知りません。
神父、司祭、そして神殿
教会の神父は、欧米版の序盤でゼルダを「Sanctuary」(神社)に隠している「Master」です。 上の同様に、宗教関連な要素は、ニンテンドー・オブ・アメリカにより、検閲されました。 建物の側面にあるステンドグラスがまだ見られますが 😅。
アグニムも、検閲の対象となりました。儀式を行う司祭ではなく、「Wizard」(魔術師)になりました。 この変更は大きな影響ではありませんが、『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』の世界観における宗教は、 依然として無視できない位置を占めていることがわかります。
最後に、ダンジョンについて話しましょう。欧米版のダンジョンはほとんどが「Palace」(宮殿)になっています。 「東の神殿」は「Eastern Palace」(東の宮殿)、「水の祠」は「Swamp Palace」(沼の宮殿)、 「氷の塔」は「Ice Palace」(氷の宮殿)… ダンジョンのページで詳細をご覧ください。。 とはいえ、日本語版でも多くのダンジョンは「神殿」を冠していますね。この言葉は、 シリーズで何度も使用されますが、「Palace」という意味よりも、宗教的な「Temple」の直訳が近いです。 それより中間的な表現を使うために変更されたのでしょう。